作品紹介
山間のとある小国――そこでは竜神信仰が強く根付き、十年に一度“花嫁”を捧げることで国の安寧が保たれると信じられていた。
花嫁に選ばれた天涯孤独の少年・星桂(せいか)は、実際には生贄として命を落とすのだと覚悟して山奥へ向かう。ところが竜神は「自分は神ではない」と言い、星桂に他の場所へ行くよう告げる。花嫁になるためだけに育てられ、生きる目的を失った星桂。見かねた竜人・翠(すい)の提案によって、新たな生き方を見つけるまで山で共に暮らすことになり…?
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