作品紹介
長期間にわたる感染症の連鎖的爆発の末、そのウィルスは現れた。感染すると「シビト」という化け物に変容し、非感染者の血肉を求めるようになる、通称「死人憑き(シビトツキ)」。「死人憑き」は瞬く間に世界中に広まり、国家は次々と崩壊していった。感染拡大初期の混乱を経て、避難場所を中心に新たなコミュニティが形成され始めた頃、配達屋として生計を立てる荻野ヒジリは、友人である坂上リョウスケの息子、シンの保護者となった。ふたりはリョウスケとの再会を目指し、東京行きを決意する。シビトが群れをなす危険地帯を切り抜け、立ち寄ったコミュニティで様々な人々の『想い』 の形を知るシンとヒジリ―――。これは、終末を旅するふたりの物語。
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2024年8月2日2024/08/02更新
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