作品紹介
「ベッドではどうなのか想像してしまいます」 その刹那の誘惑を太一が読めないはずがなかった。 息から感じられる熱気、目つきに込められた隠密な欲求、不適切なものに対する悪い願望。 「私があんたの男と一夜を過ごしたことを知ったら、どんな表情をするだろうか。」 今の私よりもっと辛いだろうか?それは違うと思う。 だから後であまり恨んだりしないでね。 悪いことには悪いことで応酬してあげるから。 葉月がゆっくり口角を上げて微笑んだ。 私を裸にして襲ってみろと、馬乗りになって思う存分遊んでみろと、喜んでヤられてやるという自分に笑いがこぼれたのだ。 高校の時から私のすべてを奪ってきた本条珠莉。 だから私はあなたの婚約者、曽根太一を誘惑することにした。 ところで、どうしよう? 悪いことだと分かっていながらこの男に本気ではまってしまった。
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2024年4月15日2024/04/15更新
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