作品紹介
「さっき、ご褒美をくれるって言いましたよね?」 義父の愛人が生んだ子どもを、自分たちの子どもとして育てるなんて。 偽装夫婦の結末なんてわかりきっている。しかし絢芽は胸が張り裂けそうな思いだった。 「私と、寝てください」 それは、意地のようなものだった。 まったく自分に興味を示さない、この無情な男に対する意地だ。 「俺と寝たいって?」 「はい。子どもを作るためじゃなくて、快楽のためのセックスがしたいんです」 結婚三年目、彼と寝るのは初めてだった。 愛のない政略結婚。 一度もベッドを共にしたことはない。 周也と絢芽の関係は、ただのビジネスパートナーに過ぎなかったから。 「やるなら、本気で来いよ。キスも誘惑も…セックスも」 ドライな関係から始まった二人。こうなることなら最後までそのままだったらよかったのに。 しかしそのままの関係を続けるには、三年という期間はあまりにも長く…。 絢芽はもう夫のことを愛してしまっていた。
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