作品紹介
[毎月最終水曜更新] 「ととさーん、今からさか上がりをするよ。見てないとしょうちしないよー!」――かつて、そう言って“私”の視線を独り占めしようとしていた幼い娘も、今や自分の部屋を持つ小学4年生。一方で、天真爛漫な小学1年生の息子は、公園で拾った石ころを宝物のように“私”へと差し出す。変わりゆく子供たちの成長と、今この瞬間にしか存在しない家族の体温。本作は、『急がなくてもよいことを』のひうち棚(たな)が、自身の家族との日々を綴る随筆漫画です。繰り返される季節、不意に訪れる成長の寂しさ、そして眠りにつく前の他愛のない約束。過ぎ去れば忘れてしまうような“今日”という一瞬を、筆者は慈しむように描き留めます。「誰かに自分を見つめていてほしい」という子供たちの切実な願いは、私たちが抱く「誰かと繋がっていたい」という想いへと重なり合います。二度とは戻らない“今”を、同時代を生きる“あなた”と分かち合うために。かつて公園で掘り起こされた“化石”が、あの日、父と子がそこにいた証であるように――名前のない今日は、いつか宝物に変わる。優しく温かな眼差しに満ちた、家族の記録です。
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5時間前
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