作品紹介
白木屋の娘・渚は、家の立て直しのため嫁いだものの子を授かれず、「女」としても「娘」としても「妻」としても用済みとなり、生きる意味を失ってしまう。 出家を決意した尼寺で、渚は「つむじが二つある女は狼の子を産める」という古い言い伝えを知る。 しきたりにより狼・寶に嫁ぐことになった渚だったが、実は寶は人間の姿にもなれる存在でーー? 女としても、狼としても時代に居場所を奪われたふたりは、互いの孤独に触れながら、少しずつ心を通わせていく。 誰にも必要とされなかったふたりが紡ぐ、明治恋愛浪漫譚。
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