作品紹介
二十の顔を持つという。本当の顔は、誰も知らない。 昭和11年の東京。毎日の新聞をにぎわす怪盗「二十面相」は、老人にも学生にも富豪にも女にも化け、盗むのは宝石と美術品だけ。血を嫌い、人を傷つけたことはなく、そして必ず、前もって予告状を送ってくる。 麻布の実業家・羽柴壮太郎の屋敷に、その予告状が届いた。狙いは、かつてロマノフ王家の宝冠を飾ったダイヤモンド六個。同じころ、十年前に家出した長男・壮一が南洋から帰ってくるという知らせが入る。喜びと恐怖が同時に押し寄せた羽柴家で、小学五年の壮二は庭に鉄のわなを仕掛けて賊を待つ。 変装、予告状、時計の針、池と樹上の追跡。やがて名探偵・明智小五郎と助手の小林少年、そして少年探偵団が、二十面相との知恵くらべに加わっていく。 江戸川乱歩の少年向け探偵小説を、原作の章立てに沿って全5話で描く漫画翻案。二十面相の素顔は描かず、変装した姿と新聞の噂、予告状の文面で人物像を立ち上げます。台詞と語りは現代語に整えた翻案で、原文の逐語再現ではありません。第1話「鉄のわな」から順に掲載。白黒、AI作画。
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