作品紹介
【編集部講評】戦争が終結した後に家族全員を亡くした祖母が遺した作文をもとに、孫の立場から戦争の悲惨さと平和の大切さを描くコミックエッセイ。体験者の遺品や記憶を手がかりに当時の情景を描く難しいテーマに挑戦しているが、読者に80年前の戦争の恐ろしさを想像させるだけでなく、祖母の心情に共感させる工夫が随所に散りばめられている。現代と過去を行き来する構成も見事。この演出力があれば一冊の本としても良い作品になるのではないか。50歳で初めて中学生になったという祖母の生涯にも興味を惹かれる。
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